学校で行われるテストにおいて、結果が良かった子、悪かった子。その両者の違いはどこにあるのか。
その違いを分析する時、ほとんどの方は最初にテスト前の取り組み方に焦点を当てると思います。
出た結果には必ず原因がある。そこを追求するには、テスト前の取り組み方を見るのが一番。
そこに異論があるわけじゃありません。
ただ今回、塾講師の立場から、少し視野を広くとって観察したとき、「これが最も差が生まれる瞬間ではないか」と考えていることについて、お話します。
最も差が生まれる瞬間
それはテスト返却後に現われます。
具体的には、返却されたテストの使い方にあると思います。
テストが返却されると、ひとまずはみんなで盛り上がる。
その後は、学校から出されるやり直し課題に取り組む。
ここまでは、誰でも同じかと。
差が生まれるのはその後。
返却された答案の使い方にあると思います。
点を取る子は、テスト前の取り組みがどれくらい点数に反映されているかを観ています。
当然に取れなきゃいけなかったところ、取れないことが想定済みだったところ。それらを仕分けていきながら、自分の目標点に達していなかった場合は、どこを修正しなきゃいけないのか。
そこを考えて、次のテストに向かって行きます。
逆に点を取れない子の場合はどうか。
学校から出された、やり直し課題は仕方なくダラダラと取り組む。
部活となると、晴れて「今日から再開や~」とばかり、喜び勇んで行く。
勉強はってなると、次のテスト週間までは取りあえず考えないって生活に戻ってます。
点の取れる子と取れない子。
両者の差はここにあります。
テストが終了しそのテストが返却された日。
それは、次のテストの日に向けたカウントダウンが始まった日とも言えます。
そのことを理解して、弱点補強を初めとして、次のテストに向けた準備を始める子。
テストが終わった途端、勉強への意識がぷっつり途切れてしまう子。
すでに次のテストに向けた初動に、大きな差が生まれているのです。
次のテストに向けて
こうやって考えるとテストの結果っていうのは、テスト週間の勉強の仕方だけで決まるんじゃないことが分かります。
もしも、返却されたテストの結果が悪かったのなら、返却されたテスト答案から決して逃げず、しっかりその答案を見直したうえで、次のテストに備える。
この取り組みを心がけてください。